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感想
 沙耶の唄(Windows)

沙耶の唄





2010年10月某日 夜


arto「こなたよりかなたまでもクリアしたし、次は沙耶の唄をやりますか。ゲームを起動させて、と。」


ゲーム起動・・・


沙耶の唄


arto「きれいなタイトル画面だな。純愛がテーマらしいんだけど、それを彷彿させるような美しさ。どんな綺麗な物語か、楽しみになってきた!」


ゲーム開始・・・


ポチッ(クリック)


ポチッ(クリック)


ポチッ(クリック)


ポチッ(×ボタンをクリックし、ゲーム終了)


arto「・・・・・・・。」


arto「よしっ!今日はもう暗いし、また今度やろう!」



というように始まった「沙耶の唄」。「こなたよりかなたまで」と同様、今度は開始10秒で衝撃を受けました。予想外のインパクトに思わず強制終了。「分からねえ。分からねえが、あれはヤバイもんだ。」蝕を見たガッツのようになりましたね。本日は「ガラスのくつ」が流れるEDをクリアしたので、ちょっとした感想を。(途中の選択肢で「取り戻したい」を選ぶ方です)



(感想)
こういう愛の形があっても良いのではないか、と思いました。




このお話の最後。精神病院?で沙耶と会うシーンですが。なんだろう、この感動・・・!切ない?悲しい?憧れ?美しさ?自分でもよく分からないのですが、心揺さぶられましたね。

僕は、構わかなったんだよ


沙耶の正体を知った後でも、郁紀が「・・・僕は、構わなかったんだよ」と言ったのは凄いステキでうるっときました。言われた沙耶はどれだけ嬉しかったことでしょう。携帯電話を使ったやりとりというのも、いと奥ゆかし。こういう愛の形があっても良いのではないか、と思える不思議。そして、ぺたぺた、ずるずると音をさせながら這っていく沙耶が愛おしく感じる不思議。二人の愛がステキで、次のルートも期待です。

沙耶


あと、このような背景とシナリオをよく作ったなと。「意欲作」、一歩間違えれば「問題作」と言われそうな個性的なシナリオ。このライターさんは技量が高いのでは、と感じました。また、このお話は3〜4時間のくらいの短い作品でしたが、その短い中で心を揺さぶるような作品を作るとは。まとまりも良かったです。


(2010年10月16日 記載)





沙耶の唄を全部クリアしました。とりあえず、すごかった。。。


ストーリー:医大生である主人公「匂坂 郁紀(さきさか ふみのり)」は自動車事故により、脳手術を受ける。しかし、手術の影響で世界、人が「醜い肉塊」に見えるようになってしまう。絶望と孤独により精神がおかしくなる状況で、郁紀は「沙耶」という少女に出会う。なぜか沙耶だけは普通の少女に見える状況。郁紀は沙耶だけを生きる糧にして、沙耶と一緒に生活していくわけだが・・・。


まず、開始10秒足らずでグロい肉塊が現れ、意味不明な事を口走っているゲームは経験がなかったです(笑)。凄い設定ですよね。友人、世界が醜悪な肉塊に見えるようになったら?とても想像がつかない世界。郁紀が精神をおかしくしても仕方がない。そんな地獄に現れた一輪の花、沙耶。郁紀が心の拠り所にしてもおかしくない。そして、「郁紀」という名前が覚えづらい。

一輪の花


全エンドをクリアしての感想は「郁紀と沙耶が幸せになって欲しかった」。暴走して言わせて頂きますと、


人外の者でもいいじゃん!

二人が愛し合ってるんだから!

耕司も凉子も邪魔をするな!

そっとしといてあげて〜!


そっとしとけ!


二人が幸せになって欲しいという気持ちが心を占有するあまり、沙耶が隣人を殺したとか、青海を食べたとか、人類が滅ぶとか、どうでも良くなってしまいました(爆)。あと、これから書こうとした感想も忘れました(笑)。


通称「破滅エンド」(選択肢で涼子に電話するを選ぶやつ)の最後。耕司が沙耶を何度も殴るシーンは、あやうく私も「やめろぉぉぉーー!」と叫んで、ディスプレイの中に入り、耕司の腕を掴むところでした。ふー、危ない危ない。鉄パイプで殴られ瀕死の状態ながらも、健気に郁紀に這っていく沙耶に泣けた!

沙耶ぁ〜


エンドは3種類あるのですが、どれがベストなのか難しいですね。通称「沙耶開花エンド」なのかな〜。でもあれ、沙耶は死んじゃいますよね?どのエンドも凄く切なさが残るものでした。あの沙耶の設定では、どっちにしろ二人で暮らしていくのは無理なのか?沙耶には本当に幸せになって欲しかった。ちなみに、ストーリーはかなり短いです。8時間もあればクリア。

涼子先生(変身前)


システム:選択肢を選ぶビジュアルノベル。選択肢は超少ないので、攻略なしでいけます。


グラフィック:グロいです。耐性がない人は注意が必要。ですが、それを超えた先には美しい愛があるので我慢(笑)。キャラは立ち絵と一枚絵の違和感が少しあったかな〜。でもそこまで気になるほどではないです。背景は綺麗とは言い難いですが味がある感じ。

いや、やっぱり綺麗ですw


音楽:文章を読ませるのに特化した静かな音楽。いとうかなこさんが歌うED曲「ガラスのくつ」は良曲でした。映画の終わりを感じさせるエンドロール。


最終的なまとめ:すごい作品だった・・・。

ストーリーの設定がすごい。この設定で純愛を描くのもすごい。この短さにまとめてるのもすごい。何か圧倒されるインパクトを持った作品。 そして、普通と違う愛の形、こういう愛の形があっても良いのではないかと思わせてくれるステキな作品でした。クリア後は感傷に浸ってしまうこと必至。これも「こなたよりかなたまで」と同じくすごい味わいが深い作品。またやりたいと思ってます。

最後に「寄生獣」の田村玲子さんから一言。

「沙耶はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。だからあまりいじめるな。そして、二人の愛は永遠に。

沙耶ぁぁぁ〜


(2010年10月18日 記載)



(関連ページ)
  ・沙耶について(愛すべきキャラ予備)




沙耶の唄、二人だけの深い愛の世界でしたね。
病院ENDはこの作品だからこそ描ける愛の形だよなあと私も思いました。

2014/8/27 匿名さん


匿名さん、はじめまして。管理人のartoと申します。

おっしゃる通り、病院ENDは沙耶の唄ならではですね。
3つのENDの中で病院が一番好き!という方は結構居るんじゃないでしょうか。
(ちなみに私は鼻の差で開花ENDです。)

愛の形は千差万別。相手が例えミミズだってオケラだってアメンボだって、本人同士が良ければ問題ないと思うのです。周りに迷惑を掛けない限り。
沙耶たちが一体どんな迷惑を周りにかけたというのでしょう?
(女性を食べた、人類滅亡)
2014/8/27 管理人


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