えっ!ここで終わり!?
あるよね?あるよね?夏子先輩と再び恋人になるまでの話、あるよね!?
このゲームはルートごとの感想を書くつもりが無かったのですが、夏子先輩ルートが終わってあまりに興奮したもので、↑の言葉だけ書いておきたかったんです。
オーラスルートあるよね?いや、あるだろこれ。
EDで茫然としてたら、
ED曲が予想外に良くて度肝抜かれたわ(笑)。
ノンボーカルのカッコいい曲で、シックなEDの映像と相まって、一昔前、2000年頃のエロゲのEDみたいで素晴らしかった!
以上!
(2014年7月3日 記載)
点数:76点
報われてよかったなあ〜夏子先輩・・・。
朔夜?誰そ(ry
夢見師、フルコンプしました。
忙しい & エロゲのモチベーションが低い状態が続いていましたが、
モニタを新調したことでエロゲの頻度が上がってきた管理人artoです。
シナリオ
主人公の広宇は、ある時から自分だけが同じ日を2度くりかえして体験していることに気づく。始めは戸惑うも、この境遇を活かして周囲の人に役立てようと考える主人公だった。(wikiより)
・
面白かった。半端な点数をつけているが、
「つまらないかor面白いか」で言えば確かに面白かった。夢見師の力を持つ主人公・広宇。夢見師は同じ日を2度繰り返す。1日目で危険を学び、2日目で大事な人を救う。ただし、現実に干渉するほど記憶をなくしてゆく。
この設定が絡むストーリーは掴みオッケー。中盤以降は、2日繰り返す謎が明かされていく展開、かつ広宇とヒロインがどうなるのか気になる展開で惹きつけられました。
大半のエロゲ、ノベルゲーでは、各ルートに入ると他のヒロインが
バミューダトライアングルに飲み込まれたかのように消失することが多い中、このゲームは珍しい。「夏子先輩→奈緒→朔夜」とルートが同一世界の時系列順になっていて、各ルートで他のヒロインが登場する。それが新鮮。記憶をなくす設定をうまく使っているなと感じました。
・評価したい点その1。ヒロイン達の家庭環境。広宇の前では明るい彼女達が、実は家庭環境に問題を抱えており、歪んだ生活している。物語に深みが出て良かったです。夏子先輩といい、奈緒といい、
ダメな親のオンパレード。
評価したい点その2。各ルートの終わり方。お話のまとめ方が良い。加えて、
ノンボーカル曲のスタッフロール→最後の一枚絵の流れが素晴らしい!夏子先輩と両親の一枚絵、記憶を失くす前に取った奈緒の携帯写真。
玉泉日和子さんのセリフじゃないけど、
胸がキュンした!2000年前後のビジュアルノベルを彷彿とさせる余韻の残し方。終わり方ってやはり大事ですね。
(この携帯写真が素晴らしかった)
評価したい点その3、亜佐美。ただのギャグアンド萌えキャラじゃないなんて。立ち絵がないのに
一枚絵を伴って告白してくるだなんて!まさか個別エンドがあるだなんて!!スタッフの策略に見事嵌められました。
評価したい点その4、エロ(後述)。評価したい点その5、
ババア。初めて登場した時は吹きました。
どうみてもロリキャラです本当に(ry。
・気になった点もいくつかあります。一つ目は朔夜ルートでの初H。記憶によれば確か、朔夜が広宇を助けて記憶を失う寸前に、夢か妄想の中でHをするシーン。無理やり感、エロゲ特有の都合感が滲み出てて
萎えました・・・。この展開はちょっと
お粗末、とど松、じゅうし松な気が・・・。
あと、エロゲを含む二次元世界において、
妄想の中でエッチするなと!モニタというフィルタを挟んでいるのに、
更に別のフィルタを挟むなと何度言ったら!
もう一つは過去編について。過去編自体はありがちだが悪くなく、最後の星夜を背負って雪を見るシーンは心にジーンときました、きたのですが・・・・・・。
いるかなぁ〜?過去編。(笑)
現代編との繋がりは詳しく説明されません。まあ、間違いなく広宇と朔夜が現代における生まれ変わりなのでしょう。しかし・・・この設定がなくてもいいじゃない?と感じてしまいました。
「The 1000th summer-」とか
「千年前から好きだった」とかなら私も
「お待ちしておりました」とそのシナリオの存在を許すのですけれど。どうもボリュームを稼いだ感が・・・。
・ラストの展開について。
夢見の能力で記憶をなくした広宇と朔夜。この問題を最後どうやって解決させるのか?記憶を取り戻すことができるのか?できないのか?二人の運命は!クライマックスの一番大事な場面です。固唾を呑んで見守っていると、最後はなんと!
ヒロイン達の想いの力が奇跡を起こし、無事二人とも記憶を取り戻すことができました!感動感動!
・・・まあ、要するにkeyの十八番的な展開。(もしくはZガンダム最終話的な)
この展開で評価を落とした方、もしくは憤慨した方は結構いるかもしれませんね。個人的には分かりやすくて良かったです。想いの力とか
奇跡とか根性とか結構好きなので。
最後に。評価したい点その6。各ヒロインごとのエンドがあること。
もとい夏子先輩エンドがあったこと。これ重要!本当、重要だからね!初めにも書いたけど、1年の想いが報われて本当に良かった・・・。
システム
・適度に選択肢があるふつーのノベルゲー。
攻略見ないでバッドエンドを楽しみながらやるのが良し。
テキスト
・悪くなかった。長々というより簡潔な文章。
主人公の言動やモブキャラとのやりとりにおいてもどこか懐かしさが。
昔のエロゲに影響を受けたライターさんかもしれない。
グラフィック
・良かったのは
一枚絵のタイミング。上でも書いた奈緒の携帯写真、朔夜バッドエンドの交差点を渡る二人の絵、亜佐美の告白の絵など、こちらが欲しい!と思ったところに的確に差し込んできたのがgood!
音楽
・「普通でした」の一言で片付けるのは、失礼と感じてしまうような
良質な音楽たち。数は少ないながら良い気分でプレイできました。お気に入りは夏子先輩のテーマ「哀憐」、朔夜のテーマ「決志の刻」、「晴れた日の青空」。
ボイス
・夏子先輩役の深井晴花さん。
・・・ツボりました・・・。
素晴らしい!素晴らしかった!声質と演技が先輩キャラの夏子先輩に
「降臨した」と言えばいいのか。若すぎず、高すぎず、可愛すぎず、年上の余裕と色気を少し含んだ声。
声優さんとキャラのマッチング度合いがこれ以上ないほどだった。EXTRAVAGANZAのユーリアさんの方ですよね?このような声出せるんですね。年上キャラで深井晴花さん以上にマッチングする人が居るのだろうか?今後の調査課題。
エロ(A、B+、B、B-、Cの5段階評価)
B:アニメーションの出来良し!
・アニメーション
このゲームのHシーンの売りだと思います。各キャラ大体3回Hシーンがある内、1回がアニメーションつき。時代を考えると積極的な試み。
アニメの質はスムーズ。何より良かったのは、
アニメーションの変化。射精の高まりに連動してピストンスピードが変化したり、動きが変わったり、射精アニメーションもあったり(確か1シーンあったかと)でとても丁寧に作られていると感じました。
大幅加点対象。
・夏子先輩
キャラもエロも夏子先輩に首ったけ!ということで夏子先輩はエロかった。1日目(夢の日)は冬子としての
夏子先輩の攻め。
「あれ?夏子先輩ってこんな性格だっけ?」「何かに乗っ取られてるんじゃない?でもエロくて目が離せない・・・」とゴアスクリーミングショウのあかねちゃんと同じ感覚に。
2日目は本来の
夏子先輩の受け。「変態!ド変態!鬼畜!鬼畜!きちくぅ!」と、1日目と対照的に可愛らしさを押し出したHでした。
夢見師の設定をうまく使い、シナリオとの不備を出さないようにした上で、攻めと受け両方のHを見せてくれたのが素晴らしかった!多分未プレイの方は何を言ってるのか分からないと思う。うんいいんだ、それで。
・朔夜
↑のシナリオでも少し触れましたが、これは言いたい。
妄想の中でヤるな
空想の中でヤるな
朔夜と現実でのHシーンが一つも無いなんて、どういう了見だ?
大幅減点対象。
最後のボート上のHシーンなんて、シーン自体はエロくて中々なのに。まあ、朔夜さんの性格が淫乱ぽくなっていたのを見て薄々気づいていたのですが・・・。ちなみにこのボートのHシーンは
アナルモザイクなし。(どうでもいい情報)
お気に入りのキャラ
真田夏子
心に残るセリフ
「諦めないで水をあげ続けていれば、いつか芽は出るって」(真田夏子)
(これは心に留めておきたい。いいセリフでした夏子先輩。)
まとめ
・素材やシェフの腕は一流レストランに及ばない。でも、味は美味しく行列のできるB級グルメ店。夢見師はそんなソフト。
シナリオのつかみや流れは悪くなかったし、エロも頑張っていた。
テンポが良く、時間がない方でも触りやすい。中古1000円は安いと感じます。
2007年のゲームですけど、どこか懐かしさを感じる。
主人公の性格とか、キャラのやりとりとか、シナリオ展開とか、EDにかけての演出など、2000年前後の懐かしさを感じる。古いエロゲーマーにとっては別の意味で心が温まるソフトです。
この作品から感じたメッセージは、
あきらめないこと、どんなことでもあきらめないで粘り強く水をやれば、芽がいつか出ること
です。隠れたテーマに
「恩返し」があるかもしれません。記憶を失いつつも人を助けたことが、自分に返ってくるという。
お手軽に良質なエロゲをやりたい!という方におすすめです。
(管理人のプレイ環境)
・Windows7 64bit
(動作に関すること)
・パッケージ版をプレイ。インストール、プレイともに問題なし。
(2014年12月11日 記載)
(C)H℃