こんにちは。
管理人のartoです。
下でも書いた通り、
「探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件」
をクリアしまして。
(PS「探偵神宮寺三郎 EarlyCollection」の中の1作)
総プレイ5時間。
9/23に始めて9/26にクリアするという、
これまでのソフトで最も早いクリアかもしれません。
今作品について振り返ってみると、
あまり書きたい内容がなくて恐縮なのでありますが (笑)、
「その後の神宮寺作品との比較」という、ちょっと違った観点から書いてみようと思います。
■その後の神宮寺シリーズと比較して感じたこと
・ハードボイルドさが少ない
神宮寺シリーズといえば、
「ハードボイルドな神宮寺がたばこ片手に排気ガスで汚れた新宿を〜」
といった
渋さ100%のような作風が特徴であるが、
今作は第1作目ということで、
そのあたりが弱い、あるいはまだ固まってないようでした。
↓↓左は今作。右は2作目の横浜港。神宮寺の顔写真が追加され、彼を前面に押し出してるのが伺えます↓↓
・「たばこを吸う」がほぼ無意味
「神宮寺 危険な二人」や「神宮寺 夢の終わりに」あたりだと、
「たばこを吸う」で結構なヒントをくれたり、
重要なフラグだったりした記憶があります。
しかし、今作ではほとんど
「特に何も浮かばなかった」で終わり。(笑)
「なんだ・・・今作ではあまり意味がないんだな」
そのように心に収めればすべて解決という訳ではなくて、
ほとんど意味がない中、
豪造への聞き込み他1つの場面で
超☆重要フラグになっているから憎たらしい!(憤慨)
↓↓この二つ以外はほぼ意味なしの模様↓↓
・ジャズ的な良質BGMがない
神宮寺といえばハードボイルドに合うジャズ的BGMが代表であり、
神宮寺シリーズの質を高めている一要素である。
ところが、今作はそういう良質BGMがない。というより
「BGMがない」。
厳密には、中央公園のみBGMがある形で、
それ以外はBGMはなく無音で、シーンによってSEがあるのみ。
↓↓中央公園は意外と軽快なBGM↓↓

この点もまだ神宮寺シリーズの色が固まってない表れのようで
残念な部分と言えるが、
しかし、無音というのも
昨今の『戦闘がボーカルで騒がしいゲーム』の中にあると、
中々乙なものと感じた。
音が在り過ぎてもプレーヤーは消耗するのです。
(ペルソナシリーズdisではありません 笑。
そういうゲームにはそれの良さがあります)
尚且つ、物語の核心に迫る情報を見つけた時のSEが、
おどろおどろしいもの、ピンときた感じのもの、中々であり、
「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」の秀逸なSEとはいかずとも、
結構よかったな、という印象でした。
↓↓SEが重要情報というヒントになってる↓↓
■今作の難点と良い点
<難点>超絶にむずかしい
まちこまでの情報が出揃った後、中盤から急に難しくなり、
難関ポイント1〜3があるのはプレイノートに書いた通りです。
それだけでなく、本命のコマンド以外を選んでも、
「知りません」的な返答ばかりでヒントがなく、
ある情報を得ても、次にどうするか見当が付き難い点もキツイです。。
今作ばかりは「EarlyCollection」内の
「捜査ノート」と「Help」があってよかったな、と。
※ただ、今思い出したけど、今作に限らず、
「新・鬼が島」とか、この頃は凶悪な難易度のADVがあった。このくらいの難易度が普通だったかもしれん。
↓↓まちこの部屋のタバコのあたりも分からなくて攻略を・・・↓↓
<良い点>昔懐かしのオーソドックス推理ADV(を体感できる)
ゲーム開始から熊野より殺人事件の情報を聞かされ、
「いどう」「ききこみ」といったコマンドADVが始まるのは、
シンプルで余計な夾雑物がなく、プログラムチームに拍手である!
(夾雑物がないのでなく、
この頃の容量的に余計なものを入れられなかった、ともいえる 笑)
1980年代のファミコン推理ADVはだいだいこんな始まりが多いと思われるので、
今作をプレイすればそのあたりの雰囲気を味わえるのが良い点。
ただし、ファミコン時代特有の理不尽な難易度があるのと、ゲーム全体の完成度が良いといえないので、
あくまで「体感する」だけで止めるのがよいかもしれない。(笑)
■総評
それでは最後に、
このゲームの総合評価を。
総合評価:
B-(50)
序盤は楽しめました。
殺人事件が起こり、情報を掴んでいく序盤は、
私の中の金田一的な血が騒ぎ、ワクワク熱中しました。
しかし、
中盤以降は理不尽な難易度に手を焼き、
楽しむどころでなくなってしまい・・・。
今作の難易度とゲームの出来では、
とても
「万人にオススメです!」なんてことは言えない。
むしろ、
Fateで「おい、その先は地獄だぞ」と警告したアーチャーのごとく、
「やらんでいい!」とプレイするのを引き止めたい気すらある。
そんなソフト。(笑)
ただ、神宮寺の記念すべき1作目が
このようなゲームというのは、なんだか感慨深い。
2作目「横浜港」の方が、さすがにゲームとして進化してる感じがありますが、
今作は序盤が楽しめた点を考慮して、横浜港とどっこいの点数を付けました。
では最後に、この一言を言って終わりにしたいと思います。
(ネタバレ防止の為黒塗り。問題ない方はクリックorマウス選択してください)
また次のゲームでお会いしましょう!
ゲームレビュアー artoより
(拍手、コメント、いつでもどうぞ!)
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みなさん、こんばんは。
管理人、兼ゲームプレーヤー、兼ゲームレビュアーのartoです。
今夜は静かな雨音が降り注ぐ夜。
あんなに暑かった夏が
ようやく涼しさを見せ始めたかな?と感じております。
今回新たに手をつけたソフトが
「探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件」。
「何か推理ADV成分が欲しいな〜」と思っていたところ、
以前プレイした「探偵神宮寺三郎EarlyCollection」の中の
1作目をまだやってなかったのを思い出しました。
それでは、(最近自分の中で)
定着してきた「プレイノート」をどうぞ!

(一言)
推理ADV(ミステリー系)はやっぱり好きだなぁ〜。
レビュー一覧ページに、
「推理ADV」と「RPGその他」で分けているのは、
間違ってないな〜って。
(拍手、コメント、いつでもどうぞ!)
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