紫「決めたわ。ゴアよ。ゴア・スクリーミング・ショウ。
この間、桃音とテレビで見た映画よ!すごく怖いの!人がたくさん死ぬの!」
いや〜、ゴア良かったなぁ〜。あと3日間くらい余韻に浸っていたい・・・。
やったのはvista対応版です。(箱の角にvistaと書いてあるやつ)
シナリオ
主人公・仁野 恭司は家庭の事情で故郷に帰ったが、そこで謎の少女ユカと、彼女に付き従う異形の怪物ゴアと関わる羽目になってしまい、平穏な日常に戻るために努力する。人間を凌駕する力を持つゴアと不気味なユカに主人公達は翻弄され、恐怖を味わうというホラー的な物語からスタートする。(wikiより)
・まず、ストーリーの流れについて
初めはあかね、葵、希衣佳ルート。3つをクリアすると闇子ルートの選択肢が出現。それをクリアすると本命のユカルートが出現。最後にオマケの真白ルート、という流れです。
選択肢である程度ルートが分かりますが、ベストENDの判定が若干厳しいので、攻略は見るのが良いと思います。最後に和姦するのが大抵ベストですので。
・序盤はエロと狂気と謎!
始まりは、恭司君が呉仁町に戻ってくるところから。学園での生活ですが、明るくなく、何かが起こりそうな雰囲気があります。良い緊張感でした。
あかね、葵、希衣佳ルートは、ユカとゴアの説明、謎、少しの解答といった感じです。加えて、各キャラの陰湿な部分の露呈、ゴアによる狂気の世界の描写があり、他の作品では味わえない雰囲気が良かったです。
狂気の世界はどこか終の空(ケロQ)のような、一部メガテンのような・・・。
印象に残っているのは、葵ちゃんの狂ったお葬式と狂ったコンビニ店員。他にも、警官がレンガや肉片でキャッチボールをしていたり、学校にきた警察の頭がおかしかったり、いいゾクゾク感でした。(エロは後述)
他に印象に残ったのは「みゅっ」。ホイミスライムなら許せるが、人型がこの語尾を言うのは許し難い。
・中盤からは惹きつけられるストーリー
序盤の3ルートが結構エロく、「エロ>=お話」でしたが、闇子ルートに入る頃には「お話>エロ」になってましたね。先が気になって気になってしょうがなかった・・!エロシーンになると「ええい!エロはいいから早く早く!」と、クリックを連打していましたね(笑)。中盤からは最後までノンストップでした。
・そして、最後は・・・
用意したティッシュで涙を拭くという・・・。
このお話、良かった!良かったよ〜! ユカに石が向けられるシーンからうるうるしてきて、恭司と手を合わす一枚絵で涙。憎しみから解き放たれた紫ちゃんの絵で涙。一人でいくと決めた紫ちゃんに涙。
そしてラスト。ED曲が始まった時は、曲に対して「ん?」と正直思いましたが、あの写真が出るシーン。曲のサビと同期する演出も相まって、私の涙腺はバーストしました。
まるであの写真が「憎しみに囚われている時は見えないけど、よーく見れば、辛いこと、悪いことばかりでなかったんだよ」と主張しているようで・・・(涙)。
紫ちゃんが、昔の楽しかった記憶を思い出せてればいいな、と願うばかりです。
ある悲劇から始まった少女のお話。ボタンの掛け違いが重なって大きな悲劇になってしまった、辛く悲しい物語。また一つ、私の心に刻まれる物語に出会えました。大満足!
・ゴアについて
三つ編み猫さンの話は、ご主人⇒ユカ、三つ編み猫さン⇒ゴアの暗喩だと思っているのですが、ユカの命令に従い、暴力、殺戮を繰り返すゴアが、ご主人の元気な姿だけを願っていたと思うと切ない。。「ありがとう。ゴア・・・」ってセリフがまた・・・。
・量について
各ルートはそこまで長くありません。5〜7時間くらいですかね。全部合わせたボリュームは普通。メインのユカルートはもう少し長くても良かった。
システム
一般的なビジュアルノベル。選択肢を選んで、各キャラの色をしたハートが出ればそのキャラのポイントアップ。しぼめばポイントダウン。ある程度どのルートを選んでいるか分かる。
テキスト
悪くない。集中することができました。
グラフィック
・全般
まずまず。立ち絵はユカの驚いた顔、あかねちゃんの笑顔が好き!
一枚絵も綺麗でした。
・グロ表現など
規制なしでやりましたが、それでも危ないシーンにはモザイクが入っているので、そこまでグロくないです(シーンの内容はグロい)。桃音さん、のっとられた希衣佳の母親、溶けた貞島の絵は怖かった。
・一枚絵の量
ちょっと少ない。特に狂気の世界は、もう少し欲しかった・・。
音楽
心に残った曲あり!「望みなき世界の肖像」はグロ、狂気の奥にあるユカの悲しみを良く表していると思います。あと「結末」。すべてから解き放たれた紫ちゃんを表現してました。電気式華憐音楽集団のOPとEDはこの作品に合ってる。ユカに合ってる。
関連ページ ⇒ ED曲「時果つる夢」
ボイス
全体的に非常に高レベル!やはり声優さんはすごいなと感じましたよ。
・あかね役の木村あやかさん
Hシーンでのエロさ、表現力に度肝を抜かれました。
違うものも抜かれました。
・闇子役の北都南さん
少し適当なお姉さん役をうまく表現していたと思います。声がステキ!
・ユカ役のみるさん
名前は存じ上げていましたが、素晴らしい演技でした!特に怒り、泣きの演技が。アニメに比べ動きが少ない分、より演技が大事になるビジュアルノベル。このような演技を見せられると声優さんは偉大だな〜とあらためて。
エロ(満足度をA〜Cの3段階)
A:エロい!グロい!
何というか、サキュバスに淫夢を見せられているような、そんなエロさがありました。ジャンルも様々。気の強い同級生、体が乗っ取られる、多人数に輪姦、お嬢様、オナニー、ロリ、おしっこ、スカトロ、ゲロ。
挙句の果てには、お尻と女性器を断裂させられて死んだり、触手がお尻から入り内臓を破裂させられて死亡、というのまでありました。どんな性癖の人でも楽しめる懐の深さ?があります。
・あかね
まず、途中までおっぱい一つ見せないところがイイ!エロに価値がない作品は嫌いなので。その溜めが、その後のシーンをよりエロくしてました。
「あかねちゃんがいつもと様子が違う?まさかゴアに!・・・でも、エロい・・・」「頭の中で警鐘が・・・でも、目が離せない・・・」という感じで、あかねちゃんだけでなく、私自身がサキュバスに乗っ取られました。エロかった!でも、やはり一番良いのはラストの愛のあるH。
(このトランクス、チラリズムも良し)
・希衣佳
希衣佳さんエロいよ希衣佳さん。学校では清楚なお嬢様、しかし、実際はエッチでオナニーをしてしまう。王道ですがこの設定がエロい!
また、自分がエロいことに罪悪感、羞恥心を感じているのも素晴らしい!ユカにエッチな心を増大させられた後もエロいですが、羞恥心の観点から見ると一長一短。って何回エロいって書いた?
・ボイスエフェクト
Hの最中に、セリフとは別にボイスエフェクト(クチュクチュ音、あえぎ声)が後ろで流れるのが素晴らしかった!しかも、高まるにつれてあえぎ声が細かく変化するんですよね。エロに対するこだわりを感じました。
(生まれつきエッチな希衣佳さん。管理人によるモザイク加工済み)
お気に入りのキャラ
・ ユカ(クリックで関連ページ)
あかねちゃん、希衣佳さん、闇子姉さんも良かったけれど、最終的にはやはりこの子。私の心を捉えて離さない。
まとめ
・今作品に登場するグロ、狂気はユカの心の叫びであり、また、切なくも美しいストーリーを引き立たせる道具でもある。グロにより昇華したストーリーは私の心を貫きました。まだ時々ぼぅーとするくらい、余韻に浸っています。
エロも非常に豊富で、シナリオとエロのバランスは素晴らしいです。内容が内容なので万人向けでないですが、それでも私はこの作品を人に薦めたい!ああ、エロゲをやってて良かった!この作品に出会えて良かった!
(2013年6月20日 記載)