SWAN SONGからこのキャラ。ゲーム内容的にかわいいキャラが出てこないと思っていましたが、まさかのまさか。ファーストインプレッションで気に入りました。
佐々木柚香のここが魅力
・見た目と雰囲気
初登場した時に、一発でノックアウトしました。かわいい外見とおしとやかな物腰。べジータがフリーザ最終形態にビームでやられたのを思い浮かべていただきたい。あんな感じの即死。原画家の川原誠さん、ステキなキャラ描くな〜。
顔は常時赤面ぎみです。反則だろと。常時スーパーサイヤ人かよと。精神と時の部屋で修行した後の悟空と悟飯かよと。 司とエッチなことをした後も、敬語で話す奥ゆかしさ。お嫁さんにしたい度はかなり高いです。
・声
また声がイイんだ、これが。優しさが伝わってきて、落ち着く声。声優は佐々木柚香さん=たかはし智秋さんですか。歌は知ってますが、こんなステキな声を出す方なんですね。私が女に生まれ変わったら、こんな声で生まれたい!そして自分の声にうっとりしたい!(笑)
・ということはもちろん性格も・・・
可愛くて、おしとやかで、声も良くて。これなら性格もステキなんだろうな、と想像してました。しかし、表面のステキさとは裏腹に、性格は非常に複雑です。これはいい悪いではありません。恐怖の大魔王に世界を乗っ取られ、暗黒になった後の世界のような広大で捉えきれない性格です。
※ここから少しネタばれが入ります。未プレイの方は覚悟して進んでください。
その理由は小さい頃の出来事です。友達とも遊ばすピアノに努力し続けていた柚香は、コンクールで司と出会います。そこで司の才能を見て、人生に絶望してしまったんですよね。いくら努力しても才能には敵わない、こんな理不尽な人生なら生きてても仕方ない、と。その時から、柚香は感情を覆い隠し生きていきます。それはまさに、この地震後の廃墟を覆い隠した雪のようです。
そういった事情があり、表面上はおしとやかに見えますが、心には絶望が渦巻いていて、自分に価値はないと考えている子です。司と恋人になったのも私の人生を奪った司を堕落させて仕返ししよう、という理由でした。
そんな性格だから、SWAN SONGをクリアした方の中に「柚香、最悪だな」とか「腹黒いぜ、あのアマ!」と考える方がいるかもしれませんね。柚香の人気はどんな感じなのでしょうかね?
私は逆にとても人間臭くて共感と愛着が持てました。心理描写を見てると、なんだかんだ純粋なんだと思います。そして、柚香自身が分析した自分は、外から見るとそこまで悪い子ではないと思いますよ。自分を責める気持ちや無価値だと考えるのを見ると、とても優しい子なんだなと感じました。
そして、ひどい理由で恋人になったと言ってますが、実は司を本当に好きになってたと思います。おそらく司に自分と似ている部分があって惹かれたんじゃないかな〜。(絶望した経験と感情を隠してる部分)
ちなみになんですが、私は柚香がSWAN SONGの一番の主人公だと思っています(マジです)。だってスポットがあたり過ぎなんだもんw。
心に残るシーン
・3−4 司とのエッチ後、司と柚香のやりとり
ここのやりとりは鳥肌立ちました。多分、司に自分と同じ匂いを感じて、2%くらい本音が出ていると思うのですが、いまいち心境が捉えづらい。「尼子さんのバカ」と言ったのは、自分の考えに共感してもらえると思ったのに拒絶された苛立ちなのではないでしょうか?ああ、柚香視点で見たい。
・4−10 柚香と鍬形が話すシーン
どういう目的、意図があって柚香は鍬形に話をしにいったんでしょうか?ここを含め、とても1回では味わいきれません、この作品。
・ノーマルエンドの最後
ここで初めて全部本音で喋るんだと思います。でも、像を立てた司の気持ちは分からなかったんでしょうね〜。分かりたいのに分からないのが悔しくて泣いたんでしょうね〜。人間って悲しい生き物ですよね〜(凄悲)。
心に残るセリフ
「尼子さんのバカ・・・」
(珍しく感情を見せるギャップ。そして言い方が可愛くて、リピート百万回余裕でした(ウソ))
「ごめんなさい。私には、やっぱりわからないですよ。尼子さんが見ないとだめです。私には、何もわからない。ただいびつな像がそこにあるようにしか、思えないんです。尼子さんが何がしたいんだか、さっぱりわからないですよ」
(分かりたくても分かり合えない。悲しい。悲しいな〜(涙))
最後に
・可愛くておしとやかな外見とは反対に、多重残像拳のような非常に複雑な性格を持った子。簡単には理解できません。これまで書いたことも多くが間違っているかもしれません(笑)。しかし、複雑だからこそ味わい深く、もっと知りたいと思うのが人間の性。人を選ぶと思いますが、私はこのキャラにとても共感しました。歪にゆがんで、ここにくるまで、他人に理解できない多くの苦しみがあっただろうな〜。
PS.蛇足。ノーマルエンドの歪な像には色々な解釈があると思いますが、一つに「司や柚香の人生」があると思います。彼らは歪でゆがんだ人生を歩んできましたが、そんな形であっても、一生懸命生きてきた道は美しく価値があるんだ!ということをあの歪の像が表してると思います。司はそれに気付き、柚香は分からないと考えるとまた・・・(悲)。SWAN SONG感想に書けなかったのでここに書いときます(笑)。
魅力補完計画:↑に書いた魅力を動画にしてみた(佐々木柚香は5分53秒から)
(2010年12月某日 記載)
(C)SWAN SONG製作委員会
(関連ページ)
・感想 SWAN SONG(Windows)