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感想
 キラ☆キラ(Windows)

キラ☆キラ



キラ☆キラ



先日からちょくちょく進めて千絵ルートをクリアしました。


開口一番に言いたいこと。それは、


ここで終わりか〜〜〜・・・(残念)


「こなたよりかなたまで」の佐倉ルートでも同じことを書いたので、これが口癖だと思われても困りますがw、予想外でした。

最低でも千絵姉が離婚した父親との問題を解決するところまで話があると思ってました。千絵姉が父と会うことを決め、「何か悪いことが起こらないでくれよ」「今の幸せに水を差すんじゃねーぞ」とドキドキしていたところにこの終わり方。肩透かしで危うくディスプレイに向かってずっこけるところでした(笑)。終わり方自体はスカッとする感じで好きですが。。

千絵ルート最後


お話的には高校最後の年にバンドを組んで青春する内容。千絵ルートは千絵姉と恋人になり、彼女が抱えている家庭問題に重点がおかれます。まあ、お話なんてどうでもいいや(爆)!代わりに千絵姉の魅力に文章を割きます!千絵姉クソッタレかわいいよ千絵姉。まだ1ルート目ですが断言します!千絵姉が一番のお気に入りキャラです!魅力は下記。


千絵姉の魅力
・地味で庶民的で浮足立ってないところ
・一見面倒見が良く強そうだが、実は結構弱いところ
・弱いところを隠して、離婚した家庭で頑張るところ
・泣きぼくろもステキ


なんでしょう。凄く普通なところが一番の魅力です。お隣のお姉さんにいても不思議じゃない普通さ。ゲームのキャラと思えない普通さ。あまりいないタイプかと思います。

(やばい。千絵姉にしか目がいかねぇw。)
千絵姉かわいいよ千絵姉

(ピンクを基調とした私服の色遣いとデザインがステキ。)
私服姿がステキ


テキストは癖がなく個人的に読みやすかったです。くどくない醤油ラーメン、スープまで飲み干せます、って感じでした。GOOD。エッチシーンのテキストも細かい描写でとても良かった。千絵姉の恥じらいと健気に頑張る姿は私にとって大量破壊兵器顔負けの破壊力。至急で衛生兵を呼びましたw。


全体的に爽やかでスカッとした雰囲気を持った作品ですね。タイトルの青空が良く似合う。非常に好感触で次のクソッタレなルートもファッキン期待です。


(2010年11月30日 記載)










※本日の文章には「キラ☆キラ」のネタバレが含まれている可能性があります。クリアしていない方はご注意してください。









キラ☆キラをようやくクリアしました。いや〜素晴らしいソフトでした。。。


シナリオ
・ミッション系の学校「欧美学園」の「第二文芸部」に所属する前島鹿之助、椎野きらり、樫原紗理奈、石動千絵は、今年度限りでの廃部が決まってしまった部を最後に目立たせようと「第二文芸部バンド」を結成する。バンド初心者である4人は有名なインディーズバンドで活動している同校の殿谷健太に教えてもらいながら、協力し、一生懸命練習していく。最初で最後の文化祭ライブははたして成功するのか?そして、その後展開するストーリーは・・・?


感想:青春って素晴らしいな〜〜〜!!!!


キラ☆キラのテンプレみたいな感想ですが・・・しょうがないじゃん。キラ☆キラと言ったらこれだもの。


初心者だった4人がバンドを一生懸命練習して、文化祭で成功して。その後、全国を周りながらバンド活動をして。その中で笑ったり、ケンカしたり、落ち込んだり。。。でも、最後にはみんなの力で最高のバンドが出来、良い思い出となる。

青春っていいな〜と感じさせてくれました。タイムマシンに乗って高校時代に戻り、バンドで全国を周りたいと思いました。ドラミちゃーん。(なぜドラえもんじゃない?)

初めての練習


しかしながら、この作品はそういった甘い青春だけでなく、大人になる厳しさも描かれています。ここまで話があるとは予想してなかったです。青春にずっとすがることはできない、厳しい現実があるんだよ、と甘いだけで終わらないお話でした。

時間は流れ


そしてこの作品が扱うテーマがもう一つ。これも軽い問題ではありません。それは「家族間のトラウマ」です。

この作品の主人公、ヒロインは家庭内に問題を抱えていて、各ルートではその問題をどう解消していくかが描かれていており、輝く青春とは正反対のダークな部分も描かれています。


一番心に来たのは鹿之助です。最終的にキラリの奇跡的な力でこの問題を解消するのですが、これは本当に難しい問題だと思います。鹿之助、分かる!分かるぞ!その気持ち!おそらく家族にトラウマを持っている方ほど心にくるのではないでしょうか?

家庭問題を乗り越えて


各ルートの感想は下記の通り。

千絵ルート
・重い内容ですが前向きでスカッとしたお話。どんな問題もロックンロールの精神で吹き飛ばせ!って感じ。私もロック精神を大事にしようと思いました。

紗理奈ルート
・イイハナシダッタナ〜。(それだけ?)

きらりルート(ノーマル)
・きらりに言いたい!「バカッ!自分の命を大切にしろっ!(大涙)」でも、鹿之助が過去のトラウマを解消出来たのはきらりのおかげだと思う。死んでなお鹿之助のことを考えてくれたきらりに涙。

きらりルート(トゥルー)
・鹿之助がダークになる時の音楽、こえーよ(笑)。大人になるというのは大変なこと。青春も永遠に続くわけじゃない。でも、あの時の思い出はいつまでも輝き続けている。大切でかけがえのないもの。(感動)

今となってはいい思い出


システム
・選択肢型のビジュアルノベル。選択肢は多くないですが攻略を見た方がよさそう。バンドシーンで一枚絵をスクロールさせたのは、動きがあって良かった。あとスキップが非常に高速で快適過ぎます。


テキスト
読みやすかった!決して派手でないのですが、すぅーーと内容が頭に入ってくる感じ。ノベルでこれはとっても大事だと思います。瀬戸口廉也さんの作品は今回初めてですが、シナリオ、テキスト含め気に入りました。お主の名、覚えておくぞ!(サムライ風)

このあとポロリあり


グラフィック
・初めは気にしてなかったのですが、よーく見るとかなり綺麗。千絵姉の一枚絵とかマジ綺麗だから。立ち絵は好みが分かれそうですが、私は好きですね。


音楽
・歌、音楽どちらも良かった!歌は第2文芸部があーでもない、こーでもないと試行錯誤して、苦労して出来た曲だから思い入れが強いです!特に好きなのは初心者4人が文化祭の為に苦労して作った初めての曲「Let's Jump!」と、きらりと鹿之助の想いが詰まった「a song for」。この2曲は「音楽への想い」行きです。

橿原の積極性


エッチシーン
・マーベラス!テキストも細かい描写で良かった。このゲーム自体に感情移入してたんだな〜としみじみ。千絵姉かわいいよ千絵姉。樫原ファッキンえろいよ樫原。


お気に入りのキャラ
石動千絵(クリックで関連ページ)

一番は千絵姉ですが、第2文芸部のメンバーは全員好きです!一緒に笑ったり、楽しんだり、ケンカしたりした仲間だからこそみんな思い入れが深い。

鹿之助もとっても好きな主人公です。最後の方は感情移入して、「千絵姉にそんなメール書いてんのかよ!そんな遠慮する仲じゃなかっただろ!おまえら!」とか「鹿之助!おまえ、きらりの親父を助けないとダメだ!!」とか叫んでました。(笑)



最終的なまとめ

キラ☆キラ、第2文芸部!おまえら、最高だーーーー!!

これまでの文章をからすると「あんまり盛り上がってなくね?」とか「そこまで熱を感じないのですが・・」と思う方がいるかもしれません。でも、そんなことないから!!キラ☆キラは私の心に最高の青春と最大の感動を与えてくれました。この想い、皆さんに伝わって欲しい。

これもいい思い出


青春の素晴らしさ、かけがえのなさを感じさせてくれるステキなソフトでした。ただ、それだけでなく、家庭内のトラウマであったり、大人になることの厳しさといった重い内容にもなっています。

そんな内容を扱った上で、『人生は辛いこと、悲しいこと、色々なことがあるが、歩んできた道は決して色褪せることなく、光輝いていて、これから先の道もキラキラしているんだよ』と前向きにさせてくれるソフトだと思います。まさにタイトルの「キラ☆キラ」が良く似合う、光輝くソフト。このソフトに出会えて良かったです!キラ☆キラ、ありがとう!


「命をかけて演奏します。 この、くそったれな世界に、精一杯の愛を込めて」

キラ☆キラ、最高の青春と感動をありがとう!


(2010年12月19日 記載)

(C)OVERDRIVE 2007



『キラ☆キラ』のエンディングの中では、きらりノーマルエンドが抜群に素晴らしいと思いました。『SWAN SONG』の教会エンドでは「醜くても、愚かでも、誰だって人間は素晴らしいです。幸福じゃなくっても、間違いだらけだとしても、人の一生は素晴らしいです」という司の発言で「人間」や「人生」が肯定されていましたが、きらりノーマルエンドでは「この、くそったれな世界に、精一杯の愛をこめて」という鹿クンの発言で「人生」どころか「ありのままの世界」すらも肯定されていると思い、大きな感動を覚えました。上手く言えたかどうかはわかりませんが(苦笑)、きらりノーマルエンドは本当に良かったです。来年は久しぶりに瀬戸口廉也の新作が出るそうなので、楽しみです。

2018/9/20 swansongのryさん


swansongのryさん、こんばんは!管理人artoです。

その気持ち、分かります! やっぱり『キラ☆キラ』は、きらりノーマルエンドが主だと自分も思います。

『SWAN SONG』教会エンドと『キラ☆キラ』きらりノーマルは、私の中では ほぼ同じメッセージというイメージなのですが、 swansongのryさんの言葉から振り返ると、2つは似てるけど厳密には 微妙な違いがあるのかもしれませんね。

「ありのままの世界を受け入れる」=「乗り越える」であり、 あのような受け入れがたい悲しい現実を乗り越えて進む姿は、 美しく、力強く、人の心に感動を与えるなあと感じます。 そして、鹿クンの想いが詰まった曲「a song for・・・」がまた最高で! なんでカラオケに入らないのかと小一時間言いたくなりますよ!(笑)
そう、瀬戸口廉也の新作出るんですよね!しかもバンドもの。ホントビックリしましたが、 自分も気になってるんですよね。


2018/9/21 管理人



『SWAN SONG』の教会エンドで司は「人間」や「人生」を肯定しましたが、「世界」は肯定していないように思います。司はキリストの像を立てながら「だから、絶対に立ててやる。そして、このやたらまぶしすぎる太陽に見せつけてやるんだ。僕たちは何があっても決して負けたりはしないって。」と考えているので、「世界」と和解するどころか「世界」に抵抗しようとしていると思います。こう考えると立てられたキリストの像は、理不尽な「世界」に抵抗しようとする司の意志の象徴だと解釈できると思います。教会エンドで司は徐々に感覚を失い、まぶしい世界を直視できなくなるのですが、このことは司の心と「世界」が隔絶されていることを象徴しているのかなとも思います。教会エンドの司は理不尽な「世界」に抵抗しようとしている一方、きらりノーマルエンドの鹿クンはくそったれな「世界」と融和していると思います。教会エンドときらりノーマルエンドの主題は似通っていると私も思いますが、こうした点で差別化ができているのではないでしょうか。たびたび失礼しましたw


追記:『キラ☆キラ』のきらりノーマルエンドはキラキラしたライブ会場で終わっていて、『SWAN SONG』の教会エンドはまぶしすぎる太陽に照らされた教会で終わっていて、どちらも「光に満ちた世界」で終わっているのは一緒ですね。でも、鹿クンが「世界」に対して愛をもって接することができるようになった一方、司が最後まで「世界」にうまく溶け込むことができなかったところは対照的だなあと思いました。


追記2:うーん、すみません。司は教会エンドで「空って広くて深くて好きなんだ。」とも思っているので、まぶしい空に対して肯定的な感情も持っているみたいですね。このへんの読み取り、難しいですね(苦笑)。私が読んだ限り、教会エンドの司が「世界」にうまく溶け込めなかったことは確かだと思うのですが…。長々と失礼しました。


2018/9/22 swansongのry さん



swansongのryさん、こんばんは!
管理人artoです。


コメントに一括返信でスミマセン。
最初のコメントを受けた後、『SWAN SONG』教会エンドの最後のシーンをあらためて見てみました。


swansongのryさんの見方、私もあると思いました。
理不尽な世界に抵抗しながら進もうとする司君、
理不尽な世界を受け入れて進む鹿クン、
その通りだと思います。


一方で、司君は世界のすべてを否定してる訳でない見方もあるかなと思いました。
(まさにswansongのryさんが追記2で述べたことなのですが)


「だから、絶対に立ててやる。そして、このやたらまぶしすぎる太陽に見せつけてやるんだ。僕たちは何があっても決して負けたりはしないって。」
このセリフからは、世界に抵抗をしている文言ではありますが、
「神様、見ててください。僕たちは貴方の理不尽な要求に最後まで応えます!」
というような、世界を信頼した上での発言、
俗っぽく言えば、世界に対してツンデレ的な(笑)ニュアンスに
取れる気がしなくもないと感じました。
(あくまで感覚の話になってしまうのですが)


また、最後、柚香に対し空に向かって指を指すシーンは、
「理不尽だしうまく溶け込めないけれど、それでも素晴らしい世界。
それを柚香の目で見つけてほしい。」
そんな見方もできそうだと私は感じました。


2018/9/26 管理人


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